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私が行っているのは、化学品のオーダーメイドを手掛けるビジネスです。顧客から、化学品の製造案件を発掘し、その製造をインドとの合弁会社「MELOG SPECIALITY CHEMICALS」(以下MELOG)を中心としたインド現地メーカーに発注。製品を作るうえで必要な原料は、オー・ジーが手配します。そして、完成した製品を顧客に納品し、その後のアフターケアまでを行うのが、一連のプロジェクトとなります。いわば商社のトレード機能に、モノづくりを行うメーカーの役割が加わったような仕事です。
モノづくりの案件が発生するきっかけは、こちらから営業をかける場合もあれば、顧客からメールや電話で相談の連絡をいただくこともあります。内容としては、「こんな化学品を作りたいのだけれど、何とかコストを◯◯くらいに抑えられないか」といったもの。インドでの製造を提案し、興味を持ってもらえたら、詳しく説明するために、面談のアポイントを取りつけます。
我々が手掛けるインドでのビジネスとはどのようなものなのかを、顧客に説明しに行きます。事業に関する詳しい資料はすでに部で作成しているので、それを見ていただきながら、オー・ジーとインドの歴史やこれまでの実績などにも詳しく言及。そのうえでオー・ジーが対応可能かどうかを判断するために、どういった用途で使うのか、開発にはどれくらいのスパンを考えているのか、そして将来の需要などを確認します。
顧客の理解が得られたら、秘密保持契約を締結。詳しい情報を顧客に開示してもらい、発注先となるインドメーカー・MELOGからも見積もりを取って、その真偽を検証。オー・ジーでは、得意分野がそれぞれ異なるインドメーカーと複数取引があるので、MELOG以外に発注することもあります。
個人的にコストを精査したあとは、本当にそれが妥当なのかを最終的に判断するために、チームでの会議にかけます。8人いる部署の全員で協議し、担当者である私が進行役となり、具体的な数字を説明します。たとえば、MELOGが提示してきた予算より、実際にはもっと安い価格で製造できるのではないかという代案が出れば、それを皆で検証し、適正な価格へと導きます。
基本的な条件が合意に達したあとは、MELOGのラボで合成試験を開始。とはいえ、試験が成功し、すぐに製品化の目途がつくということはまずありません。うまく進まないなど問題がある時は、その原因を探るため、オー・ジーのラボでも検証を行います。オー・ジーは商社でありながら自社にラボを持っており、専門の研究員も在籍。場合によっては弊社が最適な条件を見出し、MELOGや顧客に製造法の提案をすることもあります。
調整を重ねラボでの合成試験が成功したら、実際の製造開始に向けて、MELOGで中規模なスケールアップ試験などを行います。インドで行われるこの試験にはオー・ジーも立ち会い、試験がスムーズに行われているか、手順に間違いはないか、出来上がった製品はラボと同様の結果になっているかなど、重要なチェックポイントを確認。1度で成功する場合もありますが、うまくいかない場合は、スケールアップ試験の度に何度でもインドに飛びます。
スケールアップ試験成功後、製造と顧客への納品が始まります。その後も、1回目に納品された製品のクオリティはどうだったか、2回目は、3回目は…とヒアリング。アフターフォローが当面続きます。顧客から改善のリクエストなどが入れば、再びラボで試験や検証を実施。その都度、修正していきます。モノづくりのコーディネートはもとより、納品後も顧客のケアをきちんと行い、高品質な製品が継続的に供給できるよう心がけています。
MIZUKI ODAKA
小高 瑞樹
営業本部 大阪支店 営業第3部 2006年入社 工学部応用化学科卒
NORITSUGU KAWAMURA
河村 哲嗣
企画開発本部 機能化学品部 開発営業 2004年入社 工学研究科 化学システム工学修了
TAKERU SADAHIRO
貞弘 建
海外戦略室 2009年入社 工学部応用物質科学科卒
※掲載されている情報は、取材当時のものです。