HIROTO TERAO寺尾 洋人
企画開発本部 新規事業開発部
2010年入社
工学部 応用化学科卒
有機ELディスプレイを開発している中国、台湾といった海外メーカーに、その製造に必要な材料を日本のメーカーのなかから探し、提案や販売しています。製造上、鍵となる材料はもとより、周辺材料も紹介します。専門商社としてのポジションを生かし、メーカーの専門性とはまた違った価値を提案できるよう心がけています。
営業本部、電子材料事業部配属。担当メーカーが必要としているさまざまな材料を探して、調達するという業務でした。ただし、メーカーはその詳細な用途を社外の人間には明かしてくれません。そのため、どんな材料がニーズに合うのかをこちらで推測しなければならず、知識も経験もない新入社員の頃は苦労しました。また、入社当初は、化学物質そのものの名前ではなく、“商品名”として化学と関わるところに、学生時代との違いを感じていました。メーカーの事業を仔細に分析するなど、新人なりに努力したことで徐々に担当メーカーのニーズが推測できるようになり、入社半年が経った頃、提案がスムーズにできるようになったと記憶しています。
企画開発本部、電子・環境事業開発部配属。社内の大規模な組織改革に伴い、それまでの営業とは全く異なる活動をする部署に異動になりました。業務内容は、LED照明を自社開発するべく、法的対策や材料の調達など設計者をサポートすることと、完成した製品の販売です。これはオー・ジーの新規事業だったのですが、こうした新しい試みに一から参加できたことは、私にとって幸運でした。しかし、未開ゆえの困難も多々経験しました。そもそもオー・ジーはモノづくりにおいての経験は浅いうえ、化学専門商社のため、電子機器関連の知識も少ない。そんな弱点を克服し、飛躍につなげるためには、スタート以前の下準備をいかに綿密に行うかが重要だと気づき、今に生かしています。
企画開発本部、新規事業開発本部配属。入社4年目から、現在の仕事に携わっています。大学時代に、有機ELディスプレイにまつわる研究をしていたことが、この部署に配属になる決め手となったようです。もともと知識のある得意分野なので、私自身とてもやりがいを持って取り組んでいます。この部署に移ってから、海外メーカーとのやり取りなど、初めて経験することも多いのですが、これまで培ったスキルが生かせているところもたくさんあります。たとえば、ユーザーに材料を提案する際は、営業時代に磨いた、先方の事業を分析し、完成品をイメージするという戦略が役立っています。また、LED照明開発時の教訓から、何事も前倒しで進めるようになりました。
現在、有機ELディスプレイはスマートフォンの画面などに搭載されていますが、今後ますます用途の幅が広がり、需要が高まると期待されます。そんな重要な分野の担当を今はほとんど私一人で任せてもらえているということに、会社からの信頼や、責任の大きさを感じています。目下の目標は、この事業をもっと成長させて、社内の根幹を担えるようにしていくことです。
※掲載されている情報は、取材当時のものです。